動画20分以上・シャープ ラクティブエアの最軽量モデルEC-VR3SXを徹底レビュー

2020年5月30日

シャープのラクティブエアシリーズは世代を重ねて派生製品が出てきました。

  • メインのARシリーズ
  • 軽いながらも吸引力を求めたSRシリーズ
  • 軽さを追求したVRシリーズ

の3シリーズです。

今回レビューするのはVRシリーズにあたるEC-VR3SX。

スティック時の重さがわずか1.3kg(本体は0.9kg)と業界最軽量を実現。その他スペックはこちら!

連続最長運転時間弱モード約32分
自動モード約20分
強モード約8分
充電時間約80分(バッテリー1個あたり)
バッテリーの数2個
幅×奥行き×高さ210×150×985 mm
重量本体0.9kg
標準質量(パイプ・ヘッド含む重量)1.3kg
付属品スグトルブラシ
すき間ノズル
ハンディノズル
充電器
カラーゴールド系
シルバー系
ブラック系

高いところを掃除するのに便利なはたきノズルなんかが省略されていますが、運転時間はARシリーズと同じです。

取り回しのしやすさとともに吸引力や騒音も気になるところですが早速レビューしていきたいと思います。

EC-VR3SX開封

こちらがEC-VR3SXの箱。いつものシャープの箱です。

箱には収納方法が書かれている

収納方法と内容品一覧が記載されているのもいつものとおり。

内容品

箱の中には本体、吸い込み口(ヘッド)、パイプ、バッテリー2個、充電器、すき間ノズル、ハンディノズル、スグトルブラシ、取扱説明書、使用上のお願いが入っていました。

また、クリーニングブラシが本体にセットされています。

本体

本体左右

本体はARシリーズと少し変わっていますが持ち手の部分が少し狭くなっている気がします。

EC-A3SXの本体

こんな持ち方をしようとすると手が窮屈です。

排気は、片側からのみ出てくる構造。

本体のラベル

型番や電圧の書かれたシールが貼られていました。電圧は18V。質量は1.3kgです。

持ち手の部分は謎の穴が。これ、実はセンサーになっていて、グリップを握っている間だけ運転するようになっています(設定でオフにすることも可能)。

本体前後

本体後方にはバッテリー取り外しボタンとバッテリーが見えます。

本体上下
操作パネル

操作ボタンは強・弱・自動の3つ。自動ボタンは切ボタンも兼ねています。強ボタンを長押しで5秒間ほどフルパワーモードになります。ピンポイントで掃除したい場所がある場合に使えるかも。

ランプはバッテリーとフィルターお手入れサインとグリップセンサーの3つ。

バッテリーが少なくなったらランプが点滅して教えてくれますが、もうちょっと細かく教えてくれないだろうか・・・ずっとこれだからメーカーとしては残量を細かく表示する必要性を感じていないのかな。

ダストボックス

ダストボックスの取り外し

ダストボックスはグレーのボタンを押しながら取り外します。

ゴミを捨てるときはワンタッチではなく、一度ダストボックスを取り外す必要があります。

取り付けの際はダストボックスの出っ張りを本体に合わせるのを忘れずに。

ダストボックスは他のシリーズとそんなに変わりが無いように見えますが・・・

とりあえずバラしてみました。

ダストカップ、2つに分離した筒型フィルター、プリーツフィルターという構成。

ダストカップ

カップはまあ普通です。

分離した筒型フィルターの下側。

下から見るとバッテン印みたいになっています。

ARシリーズのフィルター

ARシリーズは下側まで筒状になっていて、メッシュフィルターを通過して青色のプリーツフィルターで弾かれたゴミが筒の部分に溜まるようになっていたと思うのですが・・・これが無いということはゴミが下に落ちずにずっと溜まったままということ?

VRシリーズとARシリーズの比較

メッシュを通過する細かなゴミの流れはおそらくこんな感じだと思います。もともとサイクロンの分離性能は高くないシリーズなのでそんなに気にすることでもないかもしれませんが、軽量化したことでダストボックスにも影響が出ています。

筒型フィルターの上側
プリーツフィルター

最終的にプリーツフィルターでゴミを受け止めるのは相変わらず。

性能低下の恐れがあるため、クリーニングブラシでのお手入れはできません。

ちなみにクリーニングブラシは本体に搭載されています。

ヘッド

ヘッドの上下

ヘッドの幅は約21㎝。かなりコンパクトです。

裏側をみると左右ギリギリまで回転ブラシが。コンパクトになりながらも回転ブラシの幅は維持しているとのこと。

その分ヘッドの後方にモーターが配置され、左右非対称の形になっています。

ヘッドの前後

ヘッドの前方はすき間が開いている部分と閉じている部分があります。これで壁際に対応しようということでしょうか。

ヘッドの可動域

ヘッドの可動域はモーターが出っ張っている分狭くなっていますが、それ以外は問題なさそうです。

お手入れの際はヘッドの後方のボタンをスライドさせて蓋を外します。

回転ブラシを取り出したところ。回転ブラシの毛は紫・赤・グレーの3色が配置されています。毛の硬さですが紫が一番硬くて次いで赤、グレーの順番かと思います。

回転ブラシに以外にもローラースイッチ部分のお手入れもできます。開けるのにコインが必要ですが、お手入れの頻度はそんなに高くないように思います。

EC-AR3SXのヘッド

EC-AR3SXのヘッドにはこのような構造は採用されておらず新しい試みです。

ちなみにEC-AR3SXのヘッド幅は22㎝ぐらいです。

延長管

延長管は本体側にレバーが搭載されています。これを引くことでかがむことなくヘッドの着脱が可能です。

長さは53㎝ぐらい。

すき間ノズル

すき間ノズルは普通。

スグトルブラシ

スグトルブラシは先端に毛の付いたノズルで延長管の先に取り付けて使います。取り付けたままヘッドの着脱が可能。

ヘッドを踏みながら延長管のレバーを引くとヘッドが外れ、そのまま延長管の先についたスグトルブラシで高いところなどを掃除できます。

元に戻すときもかがまなくていいので便利です。

ハンディノズル

ハンディノズルは本体に取り付けたままにできる便利なノズル。

延長管を外せばすぐにハンディクリーナーとして使えるようになります。

バッテリーと充電器

バッテリーは2個付属し、片方を使いながらもう片方を充電できるので「使いたいのに充電が終わらない」ということがありません。バッテリーの型番はBY-5SB。

充電器

各部の重量

本体 916g
ヘッド 295g
延長管117g
スグトルブラシ 27g・ハンディノズル 23g・すき間ノズル 11g

本体が1kgを切っているのはほんとうにすごい!延長管とヘッドも軽いです。

組み立ててみる

スティックモード
ハンディモード
管理人の身長は170㎝弱です

持ってみた感じはやっぱりめっちゃ軽い!スティックモード時の長さもちょうどよい。

すべり止めゴムは無い

本体裏側にすべり止めゴムが無いので壁に立てかけることはできませんが

フックを使ってテーブルなどに立てかけることができます。

バッテリーの裏側にでもすべり止めゴムを付けて両方できるようにして欲しかったですが無理なんでしょうか・・・

感想は「とにかく軽い!」手首のスナップでヘッドを持ち上げることができますし、スグトルブラシを使えば高いところの掃除もラクラクです。

実際に使ってみる

操作・取り回し

操作ですが、ボタンを見ればだいたい直感でわかります。自動モードはゴミの量に応じて運転の強さを変えてくれるみたいですが、ヘッドを浮かせた時以外はほとんど強運転みたいな感じなのでバッテリーの節約には役立たなそうな気がします。

手を離すと運転が止まるグリップセンサーですが、掃除を中断するときは電源を切る癖がついているので意識的に使わないと慣れることがなさそう。個人的にはあってもなくても良いかなという機能です。

取り回しはとにかく軽快です。これでもかってぐらい軽いです。この掃除機のウリはこれに尽きると思います。高いところもラクラク。高さの無い棚の下なども本体をくるっとひねれば掃除できます。

スグトルブラシ、ハンディノズルはやっぱり便利。ゴミに気づいたときに高いところ、狭いところをサッと掃除できるのはやっぱり良い!

排気は弱モードで運転するとたいしたことありませんが、自動モードや強モードだとかなり強いと思います。騒音もそうですが、軽量化している分この点はしょうがないと思います。

騒音もやっぱり自動モードや強モードでは気になる音です。キーンという高めの音がします。でもARシリーズよりほんの気持ちだけ音がマシになっている気もするようなしないような。

吸引力

吸引力は弱モードだとやや物足りない感じはします。強モードなら壁際もバッチリ。さすがに壁と平行にすると壁際は取れませんが・・・

小さく切った消しゴムやシュレッダーにかけた紙を吸わせてみましたが消しゴムはヘッドのなかでくるくる回転してなかなかダストボックスに到達しなかったので粒が大きいゴミはあんまり得意でなさそうです。紙はヘッドに詰まることなく吸い込めたのでまあまあといったところ。

ドア下の溝に入った重曹は強モードならほとんど取れたので強モードでほとんどの場所に対応できるんじゃないでしょうか。

気になるのはバッテリーの持ち。自動モードでうまく調整したいところですが使ってみたところほとんど強運転状態なのでバッテリーの持ちは期待できないと思います。かといって弱モードだとちょっと吸引力不足だし・・・バッテリー1個のモデルもありますがバッテリー2個のEC-VR3SXのほうがおすすめです。強モードで約8分使えるので2つで16分といったところ。

マットに重曹20gを撒いて吸わせたところ

  • 弱 11g
  • 強 15g
  • 自動 14g
  • フルパワー 15g

の重曹を吸うことができました。いつも通りアバウトな検証ではありますが強モードならそこそこやれるレベルだと思います。軽量モデルとしては吸引力があるんじゃないでしょうか。

畳マットの上は特に問題無く掃除できました。

自動モードについて追記

自動モードの動作についてシャープさんに問い合わせてみました。

その結果、「故障の可能性があるので購入店さんに問い合わせてみてほしい」とのこと。購入店さんに問い合わせてみたところ、初期不良扱いになったのか何なのかわかりませんが交換してもらうことができました。

交換してもらった個体で試してみたところ、ジョイントマット上ではある程度反応するようになりました。マットの上ではずっと吸引力が上がったままなのでバッテリーの節約にはならなさそうですが、ジョイントマットやフローリングの上ではいくらか使えそうです。

お手入れ

ダストボックスのお手入れですが、筒型フィルターにかなりの髪の毛が絡まってしまいました。プリーツフィルターにもかなり重曹が付着していて分離性能はお世辞にも良いとはいえないです。

このあたりは軽さとトレードオフだと思います。

それ以外の部分でも

本体のゴムパッキンの部分が汚れるのは想定内でしたが

ダストボックスのゴムの部分も汚れており

モーター手前もけっこう汚れていました。重曹みたいな細かいものは吸わせないほうがいいかもしれません。

ヘッドは回転ブラシに絡む髪の毛が少ないです。ダストボックス内にかなり髪の毛が溜まったわりにヘッドの回転ブラシに絡まった髪の毛は2~3本程度。この点は優秀です。

ヘッド内部の汚れ具合もまあ普通で特別汚れやすいことはありません。ローラースイッチはお手入れの手間が増えましたが、ここはそれほど頻繁にお手入れすることも無さそうなのでそんなにデメリットではないかも。

EC-VR3SXのおすすめポイントマイナスポイント

おすすめポイント

  • とにかく軽快で床でも高いところでも掃除しやすい
  • 軽いわりに強モードの吸引力はなかなか
  • スグトルブラシはこの掃除機の特性にぴったりマッチしている
  • バッテリーが2つ付属するので片方を使いながら片方を充電できる

マイナスポイント

  • バッテリー残量表示が2段階(少なくなったら点滅するだけ)
  • 自動モードでも強運転状態がほとんどでバッテリーの節約ができない
  • サイクロンの分離性能はいまひとつでフィルター等汚れやすい

この掃除機の特性は「とにかく軽い!」これに尽きると思います。他の部分は犠牲になっている感じはありますがトレードオフなので仕方のない面もあります。

また、軽いながらも強モードではそこそこ吸引力を感じたので、そのへんがポイントでしょうか。「とにかく軽いのがいいけど吸引力もある程度は欲しい」という人向けかと。

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