ダイソンV8スリムFluffy SV10KSLMを比較も交えつつレビュー

2020年3月6日

今回レビューするのはダイソンV8Slim Fluffy。日本向けにヘッドやパイプを軽量化し小回りが利くようにしたモデルです。

本体の性能は同じで付属品がシンプルなDyson V8 Slim Fluffy SV10KSLMと付属品が多いDyson V8 Slim Fluffy+ SV10KSLMCOMの2機種が発売されていますが、今回はSV10KSLMのほうをレビューしてみたいと思います。

Fluffy(SV10KSLM)とFluffy+(SV10KSLMCOM)の違い

Dyson V8 Slim Fluffy SV10KSLMDyson V8 Slim Fluffy+ SV10KSLMCOM
モーターダイソン デジタルモーター V8ダイソン デジタルモーター V8
運転時間通常・30分(非モーター駆動ツールは40分)
強・7分
通常・30分(非モーター駆動ツールは40分)
強・7分
充電時間5時間5時間
寸法(高さ×奥行き×幅)210mm×1123mm×250mm210mm×1123mm×250mm
質量本体1.58kg
スティック時2.15kg
本体1.58kg
スティック時2.15kg
付属品スリムソフトローラークリーナー ヘッド・コンビネーションノズル・すき間ノズル・収納用ブラケットスリムソフトローラークリーナー ヘッド・ミニモーターヘッド・コンビネーションノズル・LEDすき間ノズルミニソフトブラシフトンツール・収納用ブラケット

ご覧のように両者の違いは付属品のみです。Fluffy+はLEDで光るすき間ノズルが付属します。このほかミニモーターヘッド、ミニソフトブラシ、フトンツールが付属するので、これらを使うかどうかを考えて購入しましょう。

ちなみに充電時間はどちらも5時間で、V7やV10といった他のモデルよりも1.5時間ほど充電時間が長い仕様です。V8は5時間。

Dyson V8 Sliml fluffy開封

開封して箱から全てのパーツを取り出してみました。 ホントは未使用の時に写真を撮っていたのですが、写真のデータが消えてしまったので、少し使用した後の写真です。

本体、スリムソフトローラークリーナー ヘッド、パイプ、コンビネーションノズル、すき間ノズル、充電器、収納用ブラケット、説明書といった内容です。

従来のヘッドを知っていると、パッと見ただけでもヘッドがスリムになっているのがよくわかります。パイプも少し細くなっています。

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本体

本体左右

本体の左右の写真です。本体後方のフィルターは青色のプラスチックの部分が透明になっています。

電源はトリガー式。トリガーを引いている間だけ電源がオンになります。

電池残量の表示は3段階。

本体上下

本体上下。上から見ると写真やや左よりにあるプレモーターフィルターの部分も青色のプラスチックが透明になっていることがわかります(写真だとすこしわかりづらいですが)。

本体上部にはゴミ捨てレバーとモード変更ボタンがあります。このあたりの配置はノーマルなダイソンV8 (便宜上SlimじゃないほうのダイソンV8をこう呼ぶことにします) と同じです。

ダイソンV10の上下写真 写真右下のあたりを見ると滑り止めゴムがあるのがわかると思います

ダイソンV10以降は壁に立てかけた際に滑りにくいように滑り止めゴムが取り付けられていますが、V8Slimにはありません。せっかくなので取り付けてほしかった。

V8Slimのバッテリー表示

バッテリーの容量は2400mAhとなっており、ノーマルなV8とおなじです。ノーマルなV8は初期モデルだと2800mAhのモデルがあったらしいですが現在は2400mAhとなっているようです。

V8Slim前後

後方には充電器のプラグを挿し込むための穴があります。特に変わったところはありません。

Dyson V8の本体

比較としてノーマルなダイソンV8の本体の写真も載せておきます。フィルターの部分のプラスチックが透明ではないのがわかると思います。

ダストボックスなど

本体上部の赤色のレバーを上に引き上げることでゴミ捨てができます。

ゴミ捨てをするだけならこれだけでいいのですが、構造をチェックするために分解してみます。

サイクロン部とシュラウド(網目の部分)は写真の赤いボタンを押しながら上に引っ張ることで外れます。

クリア便は本体下側にある赤いボタンを押しながら下に引っ張ると外れます。

クリアビン・シュラウド&サイクロン・本体
シュラウド部分(左)とサイクロンを下から見た写真(右)
クリアビン下方(左)・クリアビン上方(右)

クリアビンには赤色のスクレイパーが付いています。このスクレイパーはゴミ捨ての際にシュラウドに着いたゴミをこそぎ落してくれるのでお手入れの手間が少なく済みます。

こうした構造はダイソンV7、V8以降のモデルで採用されています。

フィルター

プレモーターフィルター
ポストモーターフィルター

フィルターはプレモーターフィルターとポストモーターフィルターの2つがあります。

どちらも簡単に取り外せて水洗いが可能ですが、水洗い後は24時間以上しっかりと乾燥させる必要があります。

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スリムソフトローラークリーナーヘッド

ヘッド上下

これが一番変わっている点かもしれません。

スリムソフトローラークリーナーヘッドは幅こそ約25㎝で従来のヘッドと同じですが・・・

奥行きは8㎝

奥行きは8㎝とかなりコンパクトになっています。

V8のソフトローラークリーナーヘッド

ノーマルなV8のヘッドと比べてみるとかなりコンパクトになったのがわかります。

ただ、ノーマルなV8のヘッドはメインのローラーの後方にもう1つローラーがあったのに対してV8slimのヘッドではこれが省略されています。

V8slimのヘッド前方

前方から見ると高さも低くなっているのがわかります。

可動範囲

可動範囲についてはパワーアップしているように思えません。

個人的に評価したいのはお手入れのしやすさ。従来はコインなどを使って蓋を開ける必要があったのですが、くぼみに指を引っ掛けて引っ張るだけで簡単にローラーを取り外すことができます。

ローラーを外したところ

メンテナンス性がかなり向上しました。

ローラーの毛も少し変わっているようで黒い毛が従来よりも少し長くなっています。赤色と青色の毛は種類が違うのかなと思いましたが、触ってみると違うようなそうでもないような・・・明確な違いはありませんでした。

パイプ

パイプは軽量化のためか細いデザインとなりました。

V8のパイプ

こちらはノーマルなV8のパイプ。Slimとくらべると少し太いです。

V8Slimのパイプは長さも65.8㎝程度と短くなりました。

付属ノズル

コンビネーションノズル

コンビネーションノズルは特に変わった部分はありません。

必要に応じて毛の出し入れができます。

すき間ノズルも普通。V8Slim Fluffy+にすると光るすき間ノズルだったのですが、今回レビューするのはV8Slim Fluffyなのでただのすき間ノズルです。

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収納用ブラケットと充電器

収納用ブラケットもノーマルなV8と違いは見受けられません。構造は一緒です(もしかすると微妙に幅とか違うかも・・・ですが)。

充電器

充電器のプラグを直接本体に挿し込んでも充電できます。

ブラケットの配線

配線は裏側に隠せるようになっています。

充電器のプラグ部分をセットしたところ
壁掛け

ブラケットにセットすると充電も開始されます。

手前に引いてから下に引っ張るという2段階の動作での取り外しとなります。

上に引っ張り上げるだけのV10やV11と違い2段階の動作が必要ですが、ブラケット上方にスペースが無くても着脱が可能なのはメリットかも?

ちなみに充電状況は本体に搭載された3つのLEDでわかります。これはノーマルなV8と一緒。

ノズルも収納可

ノズルを下向きに収納するのはダイソンの他の機種と同様。

中華製の掃除機だと手前に飛び出すような形でノズルを収納する物もありますが、掃除機本体の着脱時に邪魔になるのでやっぱり下向きが良いです。

各部の重量

本体1540g
ヘッド・431g
パイプ200g
すき間ノズル47g
コンビネーションノズル72g

本体はノーマルなV8よりも35g軽くなっていました。

ヘッドは335g、パイプは91g軽量化されています。合計で450g以上の軽量化!

軽量化されたとはいえ約2.15kgあるのでシャープのラクティブエアや日立のラクかるスティックの1.4kg前後と比べるとかなり重いのですが、吸引力や音の静かさを考えると悪い数値では無いと思います。

組み立ててみる

スティックモード

立ててみると高さ(ダイソンのスペック表記でいうと奥行き)もかなりコンパクトになっているのがわかります。ノーマルなV8は1227㎜ですがV8Slimは1123㎜。

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実際に使ってみる

動作や騒音

操作ですがボタンで通常と強モードの切り替えを行います。見た目にもすぐわかる構造で特に問題は感じません。電源はトリガー式。トリガーを引いている間だけ電源が入ります。

この点は「こまめにオンオフができて良い」という考え方もあれば「ずっとトリガーを引いていないといけないので指が疲れる」という考え方もあり、好みが分かれる部分です。

取り回しですが、左右の方向転換がとてもスムーズです。ダイソンV11なんかもスムーズに方向転換できたのでV8Slimが特別すごいわけでも無いですがスムーズなことに変わりはありません。

棚の下にヘッドを入れようとしたところ、ヘッドは入るものの途中でパイプがつっかえてしまいました。こうした面は国内メーカーの高級機にやや劣るところです。国内メーカー品は本体をくるっと捻るなどしてフラットに近い状態にして棚の下を掃除できます。

ヘッドの可動範囲も前後は問題ないですが左右はやや狭めです。

持ち上げた感じは、やっぱり軽くなってるなーという感じはありますが、パナソニックのMC-SB30Jという軽量コードレスを使ったあとなので「めっちゃ軽い」とは感じません。まあその分吸引力はV8Slimのほうがあるのですが。

排気は通常モードだと、まあ特に問題を感じないレベルですが、強モードはかなり勢いがあります。周囲に紙とか置いてたら飛びそうな感じ。

騒音は通常モードだと「思ったより静かだなー」という感じですが強モードはキーンという高音がちょっと耳につきます。

吸引力

マットに重曹を撒いて吸わせてみたところ、通常モードでは壁際に少し重曹が残りました。ヘッドの真ん中のあたりがやや弱いようです。ヘッドを横にスライドさせると壁際の重曹も取り切れます。

強モードだと壁際の重曹もきちんと取り切れました。また、壁際にヘッドをつけた際にヘッドの左右の重曹も少し吸えていることに気づきました。ヘッドの左右のゴミまで吸えているのはなかなか優秀ではないでしょうか。

別角度で掃除してると、通常モードでもほとんど重曹を吸うことができました。ヘッドの端のゴミもきちんと吸ってくれることが分かりました。

次にフローリングに糸くず、小さく切った消しゴム、シュレッダーにかけた紙、重曹を撒いて吸わせてみました。

糸くずは問題無いのは当然として、消しゴムも1つ2つ弾くものの問題無く吸うことができました。さすが前面の開口部が広いソフトローラークリーナーヘッドです。紙くずはヘッドの内部に少し詰まるかなあとも思いましたがそんなことも無く、クリアビンにまで到達していました。紙くずはかさばるのでさすがにクリアビンの内部では少し詰まっていましたが、大きめのゴミの吸い込みも優秀なほうだと思います。

ドア手前の溝に溜まった重曹も通常モードだと少し残りますが強モードにするとほとんど取れます。この手のローラヘッドは床にやさしく髪の毛も絡まりにくい分壁際に弱いイメージを持ちがちですが、ダイソンV8Slimの場合は壁際の弱さあまり感じさせません。

マットに重曹を20g撒いてどのぐらい吸えるか検証してみたところ、通常モードで14g、強モードで16gの重曹を吸うことができました。特別すごい数値ではありませんが、ソフトローラークリーナーヘッドは毛足が短く、掻き出す力はそれほど無いと思うのでそれを考えるとまずまずの結果だと思います。

畳マットには片栗粉を刷り込んでみましたが通常モードでも十分吸い込むことができました。

付属のコンビネーションノズルとすき間ノズルはまあ普通といった感じ。

お手入れなど

ゴミ捨ては赤い取っ手を上に引き上げて行うスタイル。

クリアビンに設けられたスクレイパーというゴムがシュラウド(メッシュ部分)のごみをこそぎ落してくれるのでゴミが残りにくいです。サイクロンのメッシュ部分には髪の毛が1本付いていた他は細かい重曹がかすかに付いている程度。

サイクロン部を下から見たところ

サイクロン部の下側のプラスチックの部分のほうは重曹が薄っすら付着していました。

サイクロン部は分解できないので内部がどうなっているのかわかりませんが、プレモーターフィルターの黒いゴムのところに少し重曹が付着していた(振ると2、3粒重曹の粒も出てきた)ので、ダイソンといえど完璧にゴミの分離ができるわけではないということが言えるでしょう。ちなみにプレモーターフィルターは外側ではなく内側が汚れます。

クリアビンのゴムパッキン

クリアビンは気になるのがゴムパッキンの部分。ゴミが重曹が入り込んで取れません。ゴムパッキンを外せばキレイにできますが、あんまり頻繁に取り外しているとパッキンが駄目になりそうでどうするべきか悩むところです。

ポストモーターフィルターは今回使った程度では汚れは見られませんでした。説明書を確認したところお手入れの目安は1か月に1回程度ですが、ゴミの吸わせ方によって頻度は変わってくるでしょう。

ヘッドのお手入れに関しては道具無しでローラを外せるのでやっぱり楽です。コインやそれに代わる道具を探してくる手間が無いのでお手入れに取り掛かるまでがとてもスムーズ。ヘッドは左右の端っこに少し糸くずや髪の毛が巻き付くかもしれませんが、回転ブラシのヘッドに比べると巻き付き方はかなり少ないです。

ダイソンV8Slim Fluffy SV10KSLMのおすすめポイントマイナスポイント

おすすめポイント

  • V8の吸引力を維持しつつもヘッドとパイプが軽くなっている
  • ソフトローラークリーナーヘッドで粒の大きなゴミも吸える
  • 壁際もまずまず使える
  • ヘッドのローラーを取り出すまでが従来よりも簡単になりお手入れしやすい

マイナスポイント

  • 充電時間は5時間とダイソンの他のモデルよりも1.5時間長い(V8シリーズだけ5時間かかる)
  • 棚の下の掃除やヘッドの可動域に関しては日本の高級モデルのほうが上
  • クリアビンのゴムパッキンにゴミが溜まるのは相変わらず
  • サイクロン部は水洗いできない(その分他のメーカーよりもサイクロンの分離性能は高いでしょうが)

V8シリーズの吸引力を維持しつつも軽くなっているのはありがたいポイントです。パイプが短くなっているのは好みが分かれるかもしれませんが、日本人は短くなったほうが使いやすいという人が多いのではないでしょうか。

ソフトローラークリーナーヘッドの特性を維持しつつコンパクトになったヘッドもなかなか良さげです。ヘッドの可動域が欲しいという人や狭い棚の下もきっちり掃除したいという人は日本メーカーも検討したほうがいいかもしれません。

お手入れはゴムパッキンの周りのゴミが取りにくいのは相変わらずですが、ヘッドのローラーを取り外しやすくなったのはうれしいポイントです。わざわざ道具を使って蓋を開けないといけないというのは「なんでこんな構造にする必要があるんだろう」とずっと疑問に思っていた部分なので簡単になってうれしい!

充電時間に関しては他のシリーズよりも充電時間が長く5時間かかりますが、通常30分・強7分という運転時間内に掃除が終わる環境であれば問題を感じることは少ないかもしれません。

ダイソンの掃除機は一貫してサイクロン部やクリアビンが水洗いできません。その分サイクロンによるゴミの分離は他のメーカーよりも上ですが全く汚れないわけではないので、「お手入れするならサイクロン部も完全にキレイにしないと気が済まない」という人には向かないと言えるかも。それかエアダスターを駆使するなど内部をキレイにする方法を考える必要があります。

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